中道左派になりたい

加藤高明伯「政党なるものは政権争奪の機関ではない。野にあっては、政府が過に陥ろうとするのを警告・匡救し、一旦大命を拝すれば、或いは自分に不便を感ずる事があっても、起って平素の主張を実現する。之が政党の使命であって、その国家に尽す道は、野にあると朝にあるとに依って異なる道理はない」

私の政権奪取論【本気の野党共闘】

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こんにちは。

僕、個人的に橋下徹さんが好きなんですが、最近、その橋下さんが興味深い本を出版されましたので、読んでみることにしました。
その名も【政権奪取論】ツイッター上でもかなり話題になっていた本です。
以下が読んでみての感想です。




かなりスラスラ読めました!僕自身は読書は不得手なんですが、それでも二時間程度で読むことができました。
そして内容ですが、素晴らしい‼素晴らしすぎます(語彙不足)私自身も二大政党論者でありますが、賛同できる部分が多かったです。そして改めて思いました…
ズバリ、強い野党を作るためには【ガバナンス】が必要、ということです。


野党はまとまるべきだ、という考えをする方は、野党支持者の中にも多いですが、ただ頭ごなしにまとまるのは、また話が違うと思います。



ズバリ、ガバナンスなき野党連携は【野合】です。ただ集まればいい、そういう話ではありません。そこにはガバナンスという【繋ぎ】が必要です。揚げ物をするにも繋ぎが必要ですよね。それと同じ道理です。


では、その繋ぎとはなんなのか、そのガバナンスとはなんなのか、という疑問が出てきます。ガバナンスと言っても様々なものがありますし、一口には語れません。ただ、あえて一つの解を出すならば、【中道】という考え方が、それに相応しいと私は思います。


では、【中道】とはなにか。様々な定義はありますが、私はこう考えています。


【中道とは】
熟議を尽くし、落しどころを見出だすための過程、作法。


人は対立します。違いがあるのだから当然です。そこに違いがあれば、当然対立の可能性も存在します。


ですがどうでしょう、対立を繰り返した先には、なにが待っているでしょうか。
対立とは、玉葱の皮を剥くようなものであって、すればするほどに数は減っていきます。際限がなければ、最後の一つになるまでそれは続きます。


対立は果たして生産的でしょうか、自分と違うものを認めず、それを排除し続けた先に、一体なにが残るでしょうか、それが果たして理想の世界でしょうか。


と、話が抽象的になりすぎましたね。野党の具体的な話に戻します。
政党にしろ、いま述べたように、違いを突き詰めて排除していけば、最後には仲間は残りません、一人ぼっちになってしまうでしょう。ではどうすればよいか…


それは違いを認め、共存することです。人は人であるがゆえに、違いを持っています。違いこそが人が人たる本質です。違いはどう抗っても存在します、それが人間そのものです。


違いが存在する、この歴然とした事実に目を向けるのです。違いは存在します、ならば違いを突き詰め、排除していくことに意味などはありません。違いを受けいれ、それでもどうにかしてゆく道を模索してゆくのです。これこそが私が考える【中道】であり、野党連携に必要な【ガバナンス】です。


いまの野党連携も確かに【反安倍政権】という点では一見まとまっているように見えます、しかし現実はこの【中道】の考え方にはほど遠いものです。



私の支持政党である国民民主党は、【解決路線】という野党内では独自の路線を取っています。しかしどうでしょう、同じ野党支持者からは「補完勢力」だ、とか「裏切りもの」だとか、そういう声も少なくはありません。結局彼らは「手法」の違いに目を向けるばかりであって、【政権奪取】という共通項には目を向けることができていないのです。違いを突き詰め、共通項には目を向けない、この姿勢が果たして【中道】と言えるでしょうか、果たして既存の野党共闘には【繋ぎ】があるのでしょうか。



手法の違いばかりを見て、共通項を見いだそうとしない姿勢は中道的ではありません。既存の野党共闘は【ガバナンス】なき【野合】と言わざるを得ません。
【対決路線】にしろ、【解決路線】にしろ、政権奪取可能の野党を構築するという【目的】の元では【手段】に過ぎません。政権奪取のためならば、対決もするし、解決もする、それこそが【本気の野党共闘】です。手段の違いにばかり目を向けず、政権奪取という共通項を見出だし、共に力を合わせる、この他に野党が強くなる方法はないと考えます。これこそが私の【政権奪取論】です。


↑この本、国民民主党大塚耕平議員が著したものですが、大塚耕平議員の【中道】への考え方は、かなり体系的で、素晴らしい以外の感想がありません。正しく【中道】を理解したい方は、一読されては如何でしょうか。

https://youtu.be/rSDUGLk52A0
↑この動画も、大塚耕平議員のお考えを知るには最適だと思います。良かったらご覧ください。