幣原外交に見る「コミュニケーションの本質」
さてみなさま、こんばんは。
お腹がいたいです。食べ過ぎましたかね。
なんてことはどうでもいいですね、さてクイズです。あなたは写真の人物を知っていますか?
①知らない
②知っている
③お腹痛い
恐らく3番目のお腹痛いと回答する方が多いでしょう、世の中ストレスしかないですからね。ストレスによる腹痛、ストレスによる暴飲暴食による腹痛、いろいろありますね、お互い気を付けましょうね‼それでは‼
じゃなくて、記事をちゃんと書かないとね、二日目から脱線はきつい。ネタ切れの為の逃げかと思われかねん。
写真の人物は幣原喜重郎、戦後に日本国首相を務めた偉い人です。日本国憲法の制定に関わったらしい。まあ詳細は以下で。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%A3%E5%8E%9F%E5%96%9C%E9%87%8D%E9%83%8E
そんな幣原さんですが、戦前には外務大臣を務めてましてね、けっこう長い期間。彼の外交は一般に幣原外交、だとか幣原協調外交とか言われてます。今回はこの協調外交からコミュニケーションの本質を掘ります。
外交には協調主義と積極主義があるが、どちらも絶対的な平和獲得の手段ではない。戦前の幣原対支協調外交などは、結果的には自国民の命を損ない、日本国民の対支感情を過激にさせた。
— 某の船出 (@KENSEIKAI_KOHO) 2018年6月9日
さきほどの自分のツイートです。これにある通り、私は彼の協調外交は必ずしも有効ではなかったし、むしろ害もあったと考えています。そもそも幣原外交とは、当時は未開の国とされていた中国に対して、対等に外交をしようって感じです。相手の主張を汲み取り、外交を円滑化させるって感じです。日常生活になぞらえた文を以下に書いてみますね。
彼はいじめられっ子の中国くん、アメリカ君やイギリス君にいつもいじめられてるんだ。学校に持ってきた弁当を取られたり、ゲームを借りパクされたりと、もうさんざんな目に合っているんだ。
こんな感じで中国はアメリカやイギリスから散々な扱いを受けていたわけです。
そこで現れたのが幣原外交、中国くんから搾取していくばかりじゃいけない‼中国のくんの権利も認めるべきだ‼と、いう感じです。幣原外交は従来の日本くんの姿勢を翻して、中国くんと対等に付き合っていこう、という素晴らしき外交なんですよ。
なんて思っていた時期も僕にありましたね。実はこの幣原外交こそが、日本の敗戦の遠因とさえ、いまでは思っているまである。それはなぜか‼すばりやさしくした結果、中国くんに舐められたからなんです。それを象徴する事件が南京事件。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E4%BA%8B%E4%BB%B6_(1927%E5%B9%B4)
南京事件というと、日本軍による虐殺が有名ですが、その少し前にもあったんですね。こっちは中国による在留外国人への暴虐ですが。簡単に説明すると、当時の南京って中国の外交窓口って感じだったんですが、その受付である領事館や、外国人(イギリス、アメリカ、日本など)が住んでいるところを襲撃したって流れ。虐殺や強姦が公然と行われました。そこでアメリカやイギリスの反応。
アメリカくん&イギリスくん「中国まじファック」
アメリカとイギリスは報復のため、艦砲射撃を行いました。部隊を上陸させ、邦人保護なんかもしたみたいです。
そして日本の反応
日本くん「やり返したらもっと中国くん怒るよ?僕はやり返さない‼」
静観を決定。
あくまで中国くんを刺激しないように努めたわけですね、中国くんは日頃の恨みをアメリカ、イギリス、日本などにぶつけましたが、日本は単独でやり返さない道を選んだわけです。しかしこれがミステイク。
中国くん(日本、あいつはやってもやり返さないな、なんだ大したことないじゃん)
中国にとって、日本は格下の存在に位置付けられてしまいました。それ以降中国は日本に対しての態度を露骨に豹変。
そしてアメリカ、イギリス
アメリカ&イギリス(日本、あいつあれだけのことされてやり返さないって、中国に付く気じゃねえかな、信用できねえ)
アメリカ&イギリスは日本が中国に接近したとかんじて、中国を新しい友だちにしようと考えます。
アメリカ&イギリス(信用ならない日本より、格下の中国のがまだマシだな)
って感じ。
結果をまとめると、日本は中国にやり返さなかった、よって中国は日本を舐めるようになった。アメリカ&イギリスはよくわからない行動をする日本を信用できなくなり、中国に近づき始めた。って感じ。
日本は結果として以下のものを失いました。
①アジアにおけるアメリカ、イギリスのパートナーのポジション
②中国からの畏怖
これらが日中戦争における、アメリカ、イギリスの支援を受ける中国と日本が戦うという構図となります。平たく言えば日本は孤立しました。日中戦争の長期化が結果として日本の敗戦を導いたとすれば、幣原外交がその遠因のひとつだ、って話です。
まあこれは歴史の話、コミュニケーションの本質について話しましょう。
まず日本ですが、やられてもやり返さなかった、これにより中国に主導権を取られることになっちゃいます。なんでもかんでもやさしくしたらダメって話ですね、とくに何かをされたときは、それに抗議できないと下と見なされる可能性があります。世の中には優しさを甘さと見なす人も多いですからね、物を言えない優しさは優しさじゃないってことですよ。関係が壊れちゃうんじゃないか⁉とか心配をする気持ちもわかります。しかし、なんでもかんでもやさしくすると、付け上がる人もいるのです。これぞコミュニケーションの本質。言うべきことはしっかり言う、これが結果として役立ちます。
最初の南京事件などはまさにこれに当たる。協調的な外交は支那側に隙を与えてしまった。大事なのはバランスのとれた協調と積極なんであることは明白だ。協調とは手段であり目的ではない。相手を見極めて手段を選ぶのは肝要。 https://t.co/53VBs0EkOr
— 某の船出 (@KENSEIKAI_KOHO) 2018年6月9日
これもさきほどの自分のツイート。優しさとは、相手や状況を見て使いましょう。むやみやたらと使ってはいけません。使ったら舐められることもあります。日常生活で実感することはありませんか?
さて、こんなところです。疲れました。コミュニケーションの本質を見出だすこともできるので、歴史を学ぶのは大変意義があると思います。
ちなみに幣原外交の幣原さんですが、自伝があります。彼の考えを知りたい方は読むのもありですね、日本国憲法についても書いてあります。以下がその自伝です。
- 作者: 幣原 喜重郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/04/23
- メディア: 文庫
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まだアフィリエイト導入してないので、自分的にはどっちでもいいですがね笑
それでは長文失礼しました。また会いましょう。